介護施設においてのブラック企業の定義とは

一般的にブラック企業とは、給料が安すぎる、休みが取れない、残業時間が異常に長い、残業代が出ないなどの様々な特徴が上げられます。それでは、介護業界におけるブラック事業所とは具体的にどのような施設なのでしょうか。

目次

  1. 【1】ブラックを見分けるには!?

    1. 1.求人情報が常に出ている

    2. 2.即内定で近日中の勤務開始を求められる

    3. 3.面接担当者の態度に違和感を感じる

  2. 【2】ブラック施設に入ってしまったら?

    1. 1.早めに見切りをつけることも必要

一般的にブラック企業とは、給料が安すぎる、休みが取れない、残業時間が異常に長い、残業代が出ないなどの様々な特徴が上げられます。それでは、介護業界におけるブラック事業所とは具体的にどのような施設なのでしょうか。

サービス残業・長時間労働が当たり前

残業した分だけ残業代が発生するというのは法律で決められています。しかし、ブラック施設は残業代を一切支給しません。もしくは5時間残業したのに1時間しか残業代がついていなかったというものです。

施設によっては毎回の勤務の度に1~2時間は必ずサービス残業が発生するところもありますし、ひどい施設となると、4,5時間残業するなんてこともあります。また、長時間労働の問題もあります。ブラック施設は絶えず人手が不足していますから、夜勤終わりに日勤として働くなんてこともあります。人手不足故に長時間働くことが状態化しています。そのため、離職が激しく、残っている職員はさらに長時間労働を強いられることになってしまうのです。

休みが取りづらい

休日取得は労働者の権利であり、良い仕事をするためにも休日を利用したリフレッシュは必要です。しかし、ブラック施設は人手が不足していることも多く、本来は休日であるシフトでも出勤を求められる場合があります。

また、介護士はシフト制で勤務しているため、全員がそろうという状況がありません。そのため、重要な会議がある場合は休日であっても出勤しなければなりません。シフト制で働くということは休日出勤もありますが、あまりに頻繁に呼び出される場合は問題です。会議に出席するだけといっても、往復の通勤時間や出勤のための準備にも時間はかかるため、それだけで休日の半分はつぶれてしまいます。

求人情報と入職後では条件が異なっている

特に問題なのが、給料面の問題です。求人情報と実際の給与額が違う場合、施設側は意図的に介護士から搾取しようとしています。条件の良い求人情報で求職者を集めて、採用後は手のひらを返したような態度を取る場合は要注意です。毎回このようなやり方で求人を集めている可能性が高いです。

離職率が異常に高く、すぐに中間管理職になる

入職した時点でいた先輩介護士は数カ月、早くて数日で退職してしまう場合もあります。申し送りが十分になされないまま、独り立ちしなければならないケースもあり、新人介護士にとっては大きな負担となっています。また人材不足に加えて、離職率が高い場合は長く勤務した介護士も少なくなりがちです。その場合は入職して1~2年で中間管理職扱いを受けることもあります。介護業務もまだ不慣れな段階であるにも関わらず、主任やリーダーとして現場をまとめていかなければならない場合もあります。

ブラックを見分けるには!?

仕事は一日の大半の時間を占めます。仕事をするならば、ブラック施設ではなく、労働条件や環境が整った施設で勤務したいものですが、入職前にブラック施設を見分けることはできるのでしょうか。ここではどうしたら入職前にブラック施設を避けられるかをまとめていきます。全てのブラック施設に当てはまるわけではないですが、概ね当てはまる傾向にあると思います。

求人情報が常に出ている

介護求人サイトや主にハローワークで常に求人が出ている場合は要注意です。それだけ人手が足りていないということを証明しているようなものです。常に求人が出ているということは、もちろん何人かは面接にきて、採用されているでしょうが、既にいた介護士が退職したか、新たに入職した介護士がすぐに退職してしまったことが予想されます。人の出入りが激しい施設はパワハラを始めとして様々な問題がある場合が多いため、要注意です。人の出入りが激しいということは、常に求人情報を出さざるを得ないということを示しています。長期にわたって同じような求人が出ている場合はブラック施設として警戒する必要があります。

即内定で近日中の勤務開始を求められる

採用できるならば誰でも良いと考える施設もあります。求人を出しても、応募がない施設の場合、面接=即採用と考えている場合もあります。その場合、当日中に内定の連絡がきて、いつから勤務できるのか迫られることもあります。ひどいケースだと、面接中に簡単な質疑応答があった後にいつから勤務開始できるのかの話になり、なるべく早く勤務に入ってほしいと要請されたりします。これは人材が足りていないことを表しており、このような場合は要注意です。それだけ人が集まらないブラック施設である可能性があります。

面接担当者の態度に違和感を感じる

採用担当者がブラック人材を匂わせている場合があります。高圧的態度や明言を避けるなどの釈然としない態度を示された場合はブラック施設の可能性もあります。採用担当者は施設の顔です。通常、採用担当者が横柄な態度を取ることは考えにくいです。施設としても施設の顔になる人は慎重に選びますし、ましてや人材獲得という人材選考の場面を担当する人物はそれなりの責任を任せられる人物と評価されています。そういう状況の中でも施設が用意した人物に何かしらの不手際や態度に問題があるならば、施設自体の雰囲気やその他の人材も似たような状況か別の問題を抱えている場合もあります。あやしく感じる場合は近寄らないのが得策といえます。採用担当者に問題があっても、現場の介護士には良い人が多い場合もありますが、どちらにせよ、介護士を支えるバックオフィス業務の事務方には問題がありそうなので、注意が必要です。

ブラック施設に入ってしまったら?

様々注意深く観察しながら、転職を決めたとしても、実際のところ入ってみなければ、その施設がブラックなのかどうかは分からない面があります。口コミで実情が分かるという人もいますが、口コミは施設に対して悪い思いを抱いている人がはけ口として書き込むという側面もありますので、参考にするほど正確な情報とは言えません。

早めに見切りをつけることも必要

せっかく転職したのだから、3年は勤務しようなどと思っていると、そのうちに心身共にボロボロになってしまいます。それでは施設経営者側の思うつぼです。いつまでもブラック施設で勤務すると、ブラック経営者を喜ばせるだけです。あなたから搾取して施設経営をなんとか回そうとしているのに協力する必要はありません。幸い、介護業界は転職がしやすい、超売り手市場ということができます。ブラック施設に入職してしまった場合は早めに見切りをつけ、次の転職先を見つけることが得策といえます。素早く転職して、もっと良い施設でキャリアを積むことが大切です。

ブラック施設にはどれだけ入念に調べても、入ってみなければ実際のところは分からないという面があります。しかし、求人情報や面接時の様子を詳細にチェックしてみると、いくつかひっかかる点が出てくるはずです。そういった箇所を見逃さずに妥協せず、面接を重ねていくならば、少しはブラック施設に入職する可能性は減らせるのではないでしょうか。