介護食のエキスパート、“介護食士”ってどんな資格?

介護食士
食事は、私たちの生活において必要不可欠。同じように介護を必要とする人にとって介護食はとても大切なものです。そのような人たちの身体の状態に合わせた食事を作るエキスパートである“介護食士”について見ていきましょう。

目次

  1. 【1】介護食士って何?

  2. 【2】資格はどうやってとるの?

  3. 【3】介護食士の資格でできる仕事は?

  4. 【4】どこで働くの?

  5. 【5】まとめ

介護食士って何?

介護食士とは、公益社団法人である全国調理職業訓練協会が介護に携わる人向けに介護食などの調理技術を向上させる目的で設けた民間資格です。

介護を受ける人たちにとって、介護食は生きていくためになくてはならないものです。そのため、介護食に関する専門的な知識を身に着けることのできる「介護食士」の資格は、ヘルパー・調理師・栄養士を中心とした介護関係の方に人気がでてきています。

高齢になるにつれて、噛む力や飲み込む力の低下、また、唾液分泌量の減少、歯がなくなってしまうなどの食事に関係する様々な問題が出てきます。介護食士は、このような高齢者の問題に注目し、食べやすさ、栄養バランス、衛生面、食べる量などを工夫し、美味しい食事を高齢者に提供することのできる知識が求められます。

資格はどうやってとるの?

資格には1級から3級まであります。これから、それぞれの資格の講座の内容や受講資格について見ていきましょう。

介護食士3級

受講のための特別な資格は必要なく、18歳以上ならば誰でも受講することができます。

内容としては、介護食士概論、医学の基礎知識、高齢者の心理、栄養学、食品学、食品衛生学といった座学や調理実習といった実技の講習を、合わせて72時間受講します。

講座修了後には筆記・実技試験があり、それらの修了試験に合格すると認定となります。

介護食士2級

協会が指定した認定施設において介護食士3級資格を取得した方が受講の対象となっています。

内容としては、医学の基礎知識、高齢者の心理、栄養学、食品学、食品衛生学といった座学や調理実習といった実技の講習を、合わせて72時間受講します。

講座修了後には筆記・実技試験があり、それらの修了試験に合格すると認定となります。

介護食士1級

介護食士1級の受講資格は2級、3級よりも厳しくなっています。1級の講座を受講するためには、協会が指定した認定施設において介護食士2級資格を取得した後、2年以上介護食調理の実務に従事する必要があります。また、年齢制限もあり、25歳以上であることも条件に含まれます。

内容としては、医学の基礎知識、介護食士に関連する法律、栄養学、食品学、食品衛生学といった座学や調理実習といった実技の講習を、合わせて72時間受講します。

介護食士の資格でできる仕事は?

 

介護士 食事ケア

 

介護食士の資格は、国家資格や公的資格ではなく、「高齢者や怪我や病気など、介護食が必要な人に適切な食事を提供する為の知識や技能があること」を証明するものとなっています。

現在、「介護食士としての専門的な仕事」はほとんど無いのが現状ですが、例えば、「栄養士として、その人にあった介護食の献立を作成する」や「調理師として、適切な介護食を作る」といったことはできます。

しかし、給料が上がるなど待遇が良くなるのは、やはり調理師や栄養士など、国家資格や公的資格を持っている場合です。

どこで働くの?

有料老人ホーム、グループホームなど介護施設が主な活動の場となっています。

また、在宅で日常生活の援助を行なう介護ヘルパーや、ケアマネジャーなどのアドバイザーとしての役割も期待されています。

まとめ

世間的にはまだまだ認知度の低い介護食士。しかし、高齢社会と言われる日本において、今後ますます需要が高まっていくことが予想されます。

この資格を持っていることによってできる専門的な仕事はまだありませんが、3級の場合は誰でも簡単に受講することができるため、持っていても損はないと思いますよ。