機能に応じて健康を維持する健康運動指導士とは

運動健康指導士
1人1人の心身の状態に合わせて運動プログラムを作成・指導する“健康運動指導士”。国を挙げての健康づくりが進む今、注目を集めている資格となっています。いったいどのような資格なのか、資格取得の方法や資格取得後の活躍の場所などについて、詳しくご紹介します。

目次

  1. 【1】健康運動指導士とは?

  2. 【2】健康運動指導士の給料は?

  3. 【3】活躍の場所はこんなところ!

  4. 【4】資格を取るには?

    1. 1.健康運動指導士養成講習会

    2. 2.104単位コース

    3. 3.70単位コース

    4. 4.51単位コース

    5. 5.40単位コース

    6. 6.健康運動指導士養成校

  5. 【5】 生き生きとした生活を送るために注目される資格

“健康運動指導士”ってご存知ですか?

“健康運動指導士”は、それぞれの身体機能に応じて、健康を維持するための運動プログラムを作成・指導する専門家。

病院や保健センターをはじめ、スポーツクラブなどの運動施設で見かけたことがあるという方も多いのではないでしょうか?

今回は、“健康運動指導士”とはどのような資格なのか、資格を取得するための方法や活躍の場所などについて、詳しく解説します。

健康運動指導士とは?

“健康運動指導士”とは、公益財団法人 健康・体力づくり事業財団が認定する民間資格。

病院などの保健医療機関と連携し、対象者の心や身体の状態に合わせて健康づくりのための運動プログラムを作成・指導する専門家です。

もともと、この資格は昭和63年に、生涯を通じた国民の健康づくりに寄与するものとして、厚生大臣の認定事業として創設され、生活習慣の予防や健康の維持・増進を図ることを目的としてきたもの。平成18年度に公益財団法人 健康・体力づくり事業財団の行う事業となりました。

生活習慣病の予防や肥満予防を目的として、特定健診や特定保健指導(メタボ健診)等での運動指導を行うほか、高齢者の健康維持のための運動指導、食育の知識を合わせてスポーツの分野での指導など、さまざまな分野で、子どもから高齢者まで幅広い年齢層を対象に活躍しています。

健康運動指導士の給料は?

健康運動指導士として働く場合、年収は200万円から400万円とされています。

雇用形態は正社員の他、契約社員やパート・アルバイトとさまざま。フリーランスで働いている方もいらっしゃるようです。

健康運動指導士の資格が民間資格でもあることから、資格を有していることによる資格手当が加算されることは少ないようですが、スポーツ関連施設などでは資格手当が加算される場合もあるようです。

活躍の場所はこんなところ!

健康運動指導士の資格取得後の活躍の場は

  • アスレチッククラブ・フィットネスクラブ等
  • 病院・診療所
  • 介護老人保健施設・福祉施設等
  • 保健所等
  • 学校
  • 健保組合・会社等の健康管理部門
  • その他

となっています。

フリーランスとして活躍している方もいらっしゃいますが、近年、病院や介護保険施設・介護予防事業の分野で活躍している人が増えてきているようです。

資格を取るには?

健康運動指導士は、公益財団法人 健康・体力づくり事業財団が実施する健康運動指導士認定試験に合格することで、資格を取得することができます。

この試験を受けるためには、『健康運動指導士養成講習会を受講する』または『健康運動指導士養成校で学ぶ』ことが必要です。

それぞれの方法について、詳しくご紹介します。

健康運動指導士養成講習会

 

運動健康指導士

 

健康運動指導士養成講習会とは、健康運動指導士の資格取得を目的として実施される講習会のこと。

健康運動指導士養成講習会は、104単位コース・70単位コース・51単位コース・40単位コースと受講するコースが異なっていて、それぞれのコースを受けるためには受講資格を満たしていることが必要となります。

104単位コース

受講資格としては、

  • 4年以上の大学卒業者で、看護師・准看護師・助産師・薬剤師・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・針灸師・按摩マッサージ師・栄養士・柔道整復師・歯科医師のいずれかの資格を取得している者
  • 上記と同等以上の能力を有すると財団が認定するもの
  • 保健師または管理栄養士の資格を有している者
  • 教育学部体育系学科を含み、体育系の4年制大学を卒業または卒業見込みの者
  • 健康運動実施指導者の称号を取得している者

となっています。

受講料は教材費込みで262,500円(税別)。講習会のプログラムは6つのカテゴリーから構成されていますが、104単位コースでは、健康の概念や制度をはじめ、生活習慣病(NCD)や運動生理学、健康づくりのための運動の実際や運動プログラムの作成・実習、運動障害や救急処置、栄養など、6つすべてのカテゴリーについて学習するプログラムとなっています。

70単位コース

受講資格は保健師または管理栄養士の資格を有している者であること。受講料は教材費込みで194,500円(税別)となっています。

このコースでは、104単位コースの講習内容より2つ少ない4つのカテゴリーについて、学習します。

51単位コース

受講資格は教育学部体育系学科を含み、体育系の4年制大学を卒業または卒業見込みの者であること。

受講料は教材費込みの145,500円(税別)で、3つのカテゴリーについて学習します。

40単位コース

受講資格は健康運動実施指導者の称号を取得している者であること。

受講料は教材費込みで121,500円(税別)。このコースでは、2つのカテゴリーについて学習します。

それぞれのコースの受講資格・受講内容については、公益財団法人 健康・体力づくり事業財団のホームページを参照してください。

(参考サイト:http://www.health-net.or.jp/shikaku/shidoushi/youryou29.html

http://www.health-net.or.jp/shikaku/shidoushi/pdf/h29_curriculum_calendar01.pdf)

運動健康指導士養成講習会で、講習を受けて単位を取得することによって、認定試験を受験することができます。認定試験は年に3回実施され、受験料は12,381円(税別)、4肢択一・マークシートで出題されます。

試験に合格し、健康運動指導士として登録することで、健康運動指導士として働くことができますが、この資格は5年ごとに登録更新のための講習会で単位を取得することによって更新することができます。

平成28年12月1日現在で、健康運動指導士として登録している人数は18,039人とされています。男性が6,521人、女性が11,518人となっていて、女性の比率が高くなっているようです。

健康運動指導士養成校

健康運動指導士養成校は、公益財団法人 健康・体力づくり事業財団から養成校として認定されている学校のこと。

体育大学や健康系の学部や学科が設置されている大学等が認定されていて、北海道から沖縄まで、全国に存在しています。

どのような学校が認定されているのかは公益財団法人 健康・体力づくり事業財団のホームページでチェックしてみてくださいね。

(参考サイト:http://www.health-net.or.jp/shikaku/shidoushi/youseikou.html

 生き生きとした生活を送るために注目される資格

高齢化社会が進み、生活習慣病も増加している今、健康で生き生きとした生活を送るということが注目されています。

「健康に過ごすためには、運動することが大切。」と運動の健康に対する重要性については理解していても、どのような運動をどれくらい行えばいいのかなど、自分ではわからないという方や、持病を持っていて激しい運動はできないという方も多くいらっしゃいます。そんな方に対し、それぞれの心身の状態に応じた運動プログラムを作成し、指導することができる“健康運動指導士”。

運動の知識はもちろん、医学や栄養等幅広い知識を学び、医療関連機関とも連携して1人1人に合わせたプログラムを作成することができるので、今後ますます注目される資格といえます。

健康で生き生きとした生活を送りたいという方や、周りの方の生活をサポートしたいという方にオススメです。