介護の仕事の選び方~新卒編~

新卒で介護士となる場合、資格の取り方と合わせてどう就職を選ぶかなど様々なことに迷うのではないでしょうか。今回は、新卒の方が気になる選び方のポイントなどをまとめてみました。

目次

  1. 【1】給与、賞与、福利厚生

  2. 【2】夜勤明けの扱い

  3. 【3】勤務中の注意点

現在、就職活動している未来の介護士は、どの施設に就職するか迷うこともあるかと思います。就職先はたくさんあるため、求人の数の分、迷うと思います。結局は就職してみないと分からないという面もありますが、最低限調べた方が良い部分を見ていきます。また、就職先として考えられる、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、デイサービスの違いを見ていきましょう。

給与、賞与、福利厚生

まず気になるものが給与だと思います。それから、賞与が何カ月分支給されるのか。最低2カ月はほしいところですが、4カ月分やそれ以上支給されるところも多いです。それから、福利厚生は交通費が全額出るのかどうか。家賃補助が出る職場もありますから、大きなメリットです。介護職はどの施設も人材不足ですから、可能な限り条件を良くして多くの人材を集めたいと思っています。施設側にも財源に限りがあるため、多くの給与は出せませんが、他の施設より少しでも待遇が良いところを探しましょう。

給与や賞与は最初に決まっていますが、今後の給与の伸びしろとしては、昇給があります。しかし、介護業界の給与の昇給額は期待できないことを覚悟しておきましょう。職員の給与は利用者の介護報酬によりまかなわれますが、介護報酬には上限がありますので、昇給できる額にも限度があるということです。

夜勤明けの扱い

これは非常に大事なことなのですが、まだ介護士として働いていない方はピンとこないかもしれません。夜勤入りした次の日を夜勤明けといいます。そして、施設によって、この日を「夜勤明け」としてみなす場合と、「公休」とみなす場合があります。どういうことかといいますと、「夜勤明け」としてみなされると、仕事は午前中に終わりますので、午後はまるまる自由に使えます。それでも、その日は勤務日として扱われます。そして、次の日はほぼ必ず公休です。一方、「公休」としてみなされると、午前中は勤務していたのに、その日はお休みとして処理されてしまいます。そして、次の日は仕事が入ります。

労働時間が関係しているので、違法でもなんでもないのですが、書き出すとさらにややこしくなってしまうので、ここでは割愛します。夜勤明けの扱いは、あまり取り上げられないですが、要チェックポイントです。

事業内容(特別養護老人ホーム、優良老人ホーム、デイサービスの各特徴)

特別養護老人ホーム(特養):「排泄介助」「入浴介助」「食事介助」が主な仕事です。少人数の介護士で多くの利用者の介護をするため、かなりのハードワークです。利用者は全員高齢者であり、何かしらの介護が必要な方が多いです。出くわす場面は少ないでしょうが、利用者が高齢ということもあって、ベットで亡くなる利用者もいます。発見した後は医師や看護師が対応してくれることが多いですが、看護師のサポートなど最低限の対応はする必要があります。

優良老人ホーム:利用者をお客様と考えるところが多く、特養とは異なります。施設に入居するのに多額の費用がかかるため、金銭的余裕がある高齢者でないと入居はまず不可能です。イメージとしては、介護機能付きホテルと考えた方が良いかもしれません。介護のみならず、利用者の便利な生活のために雑用もこなす必要があり、利用者に応じた細かい対応や要求が常にあるため、精神的にすり減る部分があります。

デイサービス:高齢者が日帰りで利用する施設です。朝から夕方までの利用が多いです。「入浴サービス」があるデイサービスもあり、家族は入浴の手間を省くために利用している場合も多いです。朝と夕方に送迎を行い、日中は入浴、食事、レクリエーションをして過ごします。夜勤がないという点、日中だけの介護なので特養ほど多くの業務をこなさなくてよいという点が特徴です。

次に仕事が決まって、いざ働く時にどんなことに気を付けるべきかについて見ていきましょう。

勤務中の注意点

介護士 新卒

挨拶

仕事に限らず、友人同士や家族であっても挨拶はするのではないでしょうか。人が集まったら、挨拶は必須です。難しく考えず、先輩介護士さんや利用者さんに「おはようございます」、「こんにちは」と元気よく、笑顔で挨拶をしましょう。挨拶をされて嫌な気分になる人はいませんので、しっかり行いましょう。最初が肝心ですから、第一印象のためにも相手よりも先の挨拶を心掛けましょう。また、仕事中の挨拶は、どんな時間帯でも「おはようございます」です。勤務中によく使う挨拶として、先輩へは「おはようございます」、「お疲れ様です」、利用者へは「おはようございます」、「こんにちは」があります。

先輩の話はメモをとり、不明点はすぐに確認する

新人介護士はいきなり一人での業務ができませんので、先輩介護士について業務をすることになります。その間、先輩介護士が業務内容について利用者一人一人の特徴を細かく説明して下さるでしょう。介護は命に関わる責任重い仕事ですから、先輩介護士の説明は絶対に覚えなければなりません。先輩の話は必ずメモをとり、その場でとれない場合は後でメモを残しましょう。また、分からないことはそのままにせず、すぐに確認しましょう。間違った介護は利用者を危険な目に合わせてしまいます。先輩は勝手に業務を行われて、事故(利用者が怪我をしたり、危険な目に合うこと)が起こることを恐れています。先輩は利用者対応中で聞けない時は後で必ず確認しましょう。

利用者とのコミュニケーション

いきなり利用者の介護は難しいですから、利用者と仲良くなることから始めます。挨拶から入り、自己紹介、世間話をします。今後の信頼関係を築くためにも大事なことです。また、その中で利用者個々に応じた接し方も身に付けていく必要があります。利用者の性格、現在の状態(病気や障害があるなど)、過去の病歴なども把握していき、利用者ごとの対応、接し方を学びます。

体調管理

学生時代のように夜更かしして、仕事に遅刻なんて、絶対に許されません。特に介護士として勤務するならば、シフトで勤務するため、早番、日勤、遅番、夜勤といくつかの勤務パターンがあります。1人の介護士が遅刻し、人手が不足すると現場は混乱します。同僚、利用者共に大迷惑で仕事が大幅に滞ります。次の日のシフトに合わせて、就寝時刻、起床時刻をしっかり管理するなど睡眠時間をはじめとした体調管理には気を付けるべきです。

また、夜勤業務があるため、不規則な生活になります。様々なシフトパターンがある不規則シフトに合わせて、しっかり休息し、体調管理すべきです。

腰痛に注意

介護士として働く中で、腰痛になる人がいます。利用者をベットへ移動させるなどの介助中に痛めてしまうものです。介護業務に支障が出るだけではなく、日常生活においてもきついことが多いですから、対策をしっかり学んで、正しい方法で介護業務に取り組みましょう。

勤務中の服装

これは職場によって異なってきます。職場によっては制服が支給されるところもあります。

自分で準備する場合は、先輩介護士に聞いたり、周りの介護士の服装を見たりして学びましょう。一般的には動きやすい恰好というのが必須です。また、汚れた場合に備えて何度も洗えるようなものが良いです。ジャージを着る人もいます。介護用の服も売っていますが、やや値段が高い場合もあります。

不安な気持ちも強いでしょうが、高齢者を介護するという責任が重い仕事を選んでいるのですから、当たり前です。

でも、自らやりたい思いで介護士の道を選んだのですから、きっと大丈夫です。

最初は大変でしょうが、少しずつ慣れていけばきっと良い介護士になれます。

一つ一つしっかり学んで、ぜひ良い介護士になって下さい。