認知症対応型デイサービス、一般のデイサービスとの違いは?

デイサービス
介護する側・される側の両方にとって、便利なデイサービス。そんなデイサービスの中には、認知症の方を対象としたものがあります。認知症型デイサービスとはどのようなものなのか、特徴についてまとめました。

目次

  1. 【1】認知症対応型デイサービス、一般のデイサービスとの違いは?

  2. 【2】デイサービスとは?

  3. 【3】認知症対応型のデイサービスとは?

  4. 【4】どんな人が利用できるの?

  5. 【5】どんなサービスを受けられる?

  6. 【6】施設形態は大きく分けて3タイプ

  7. 【7】住み慣れた地域で専門的なケアを

認知症対応型デイサービス、一般のデイサービスとの違いは?

介護する側・される側の両方にとって、便利なデイサービス。そんなデイサービスの中には、認知症の方を対象としたものがあります。認知症型デイサービスとはどのようなものなのか、特徴についてまとめました。

食事や入浴といった介護サービスや、機能訓練を受けることができるデイサービス。利用する本人はもちろん、家族の負担を減らすシステムとして、多くの方に利用されています。便利なデイサービスですが、認知症の症状によっては受け入れてもらえないということも。
そんな状況を打破したいということから認知症でも利用することができる認知症対応型のデイサービスが発足しました。一般のデイサービスとどのような点が異なるのか、詳しくレクチャーします。

デイサービスとは?

デイサービスは、別名「通所介護」とも言われ、日中に施設に通い、食事や入浴といった日常生活の介護や、機能訓練を受けること。
施設で他の人と交流することによって友達を作ったり、手工芸を行うことによって趣味を見つけることができるなど、高齢者が自宅に引きこもってしまうことを防ぐ目的でも利用されています。また、自宅で高齢者の介護をしている家族の負担を減らすこともできるシステムとして、介護される側だけでなく介護する側にも便利なデイサービス。

利用できるのは、65歳以上で要介護1以上の介護認定を受けている方。64歳以下の方でも、40歳から64歳で、要介護状態となった原因が16種類の特定疾患であるという場合、利用することができます。

認知症対応型のデイサービスとは?

自宅で生活することができるけれど、日常生活において、介護が必要な方を対象としたデイサービス。
介護される側はもちろん、介護する家族の負担を減らすことができるという点においても、便利なサービスとなっていますが、利用者が認知症になった場合、利用者自身が「自分は介護は必要ない。」「レクリエーションは行きたくない。」などの理由で、デイサービスに行くことを拒否したり、デイサービスに行っても職員の認知症に対する知識が乏しく、思うようなサービスを受けられないことも。また、認知症の症状の程度によっては、施設側から利用を断られるという場合もあるようです。

「認知症だけれど、デイサービスを利用したい。」
そんな方を対象としているのが、認知症対応型のデイサービス。

認知症の高齢者の引きこもりを防ぎ、認知症の進行を防ぐ効果が期待できるほか、介護する家族が自分の時間を確保することができるサービスとして注目されています。

どんな人が利用できるの?

認知症対応型のデイサービスを利用することができるのは、要介護1以上の介護認定を受けている人で、かつ、医師に認知症と診断されている人。認知症の原因となる疾患の症状が急に現れたり、進行するなどの急性の状態にある場合は、対象にならないとされています。

通常のデイサービスがパーキンソン病や脳卒中など、介護が必要となった理由がさまざまであるのに対して、認知症対応型のデイサービスは認知症の方だけを対象としている点が大きな違いとなっています。

また、通常のデイサービスは、住んでいる市区町村以外の施設でも利用することができるのに対して、認知症型のデイサービスは、地域密着型のサービスであることから、住んでいる市区町村の施設や事業所でのみ、サービスを利用することができるとされています。
ただし、事情によっては、住んでいる市区町村以外の施設を利用することも可能となっているので、住んでいる市区町村以外の施設の利用を希望する方は、事業所に相談されてみてくださいね。

どんなサービスを受けられる?

『認知症型デイサービス』は、認知症の方だけを対象としている介護サービス。
認知症の方を対象としているから、特別なサービスを受けられるのでは?と思う方もいらっしゃると思いますが、受けることができるサービス内容は、食事や入浴の介助といった日常生活の中での介護サービスや機能訓練など、通常のデイサービスで提供されるサービスと同じ内容となっています。ただし、施設によっては、アニマルセラピーや音楽療法など認知症に効果があるとされるケアを受けることができる施設もあるようです。

利用定員が12名以下と少数

通常のデイサービスは、利用者5名に対して、職員が1名以上という規定のみ。利用定員に対する規定はないため、大小さまざまな施設があります。

これに対して、認知症型のデイサービスは、利用定員が12名以下で、専従の看護職員又は介護職員が2名以上と定められています。
これは、認知症の方は大人数の中ではコミュニケーションをとりにくいという方が多いので、利用者の人数を限定することによって認知症の方がコミュニケーションをとりやすい環境にするため、そして、認知症の方に対して、手厚いケアを実施するためとなっています。

施設形態は大きく分けて3タイプ

認知症型のデイサービスは、単独型施設・併設型施設・供用型施設の3つのタイプに分けることができます。
それぞれ、どのような特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。

単独型施設

単独型施設とは、病院や特別養護老人ホームなど、社会福祉施設等に併設されている施設ではなく、事業者が単独で運営している認知症型デイサービスのこと。
民家などの建物を施設として利用し、家庭的な雰囲気のところもあるようです。

併設型施設

併設型施設とは、病院や特別養護老人ホームなど、社会福祉施設等に併設されているタイプのこと。通常のデイサービスを同じ施設で同じ時間帯に提供している施設もありますが、その場合、通常のデイサービスと認知症型のデイサービスを提供する空間をパーテンション等で仕切り、人員や利用者をきちんと分けることが必要となっています。

共用型施設

共用型施設とは、認知症の方を対象としたグループホームなどの共用部分を利用したタイプのこと。施設に入居している方と一緒にサービスを受けることができます。

単独型、併設型、共用型と3つのタイプがある認知症型デイサービス。どの施設でも手厚い介護を受けることができますが、単独型の施設が一番多くなっているようです。

利用料金は?

認知症型デイサービスは、通常のデイサービスより手厚いサービスが受けれる分、料金も高くなっているところが多くなっています。

デイサービスの利用料金は、滞在する時間によって、3時間以上5時間未満、5時間以上7時間未満、7時間以上9時間未満の3つに分けられています。
施設のタイプごとに見ると、単独型の施設が一番高くなっていて、単独型、併設型、共用型の順番に安くなります。

要介護認定 時間数
3時間以上5時間未満 5時間以上7時間未満 7時間以上9時間未満
単独型 要介護1 564 865 985
要介護2 620 958 1,092
要介護3 678 1,050 1,199
要介護4 735 1,143 1,307
要介護5 792 1,236 1,414
併設型 要介護1 510 778 885

 

要介護2 561 861 980
要介護3 612 944 1,076
要介護4 663 1,026 1,172
要介護5 714 1,109 1,267
要介護1 270 439 506
要介護2 280 454 524
要介護3 289 470 542
要介護4 299 486 560
要介護5 309 502 579

(参考サイト:厚生労働省http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/ltcstructure.pdf

住み慣れた地域で専門的なケアを

自宅に引きこもってしまったり、暴力的な行動をとったりすることも多い認知症の方。
認知症型のデイサービスは、認知症に対する知識や理解のある専門のスタッフが揃っていて、利用する方の認知症の程度に合わせたサービスを受けることができます。
地域密着型の施設でもある認知症型デイサービス。住み慣れた地域で、専門的なケアを受けることができるので、ぜひ利用してみてくださいね。