少ない日数で高収入が見込めるかも?「夜勤専従」という働き方

賃金の少なさに悩む介護士が多いなか、高収入が見込める働き方として注目を集めている「夜勤専従介護士」。そのメリット、デメリットとは…?「夜勤専従」という働き方をクローズアップします。

目次

  1. 【1】介護職で給料アップを狙うには?

    1. 1.資格を取得してキャリアアップを狙う

    2. 2.待遇が手厚い職場へ転職をする

    3. 3.「夜勤専従介護士」として働く

  2. 【2】少ない稼働でしっかり稼ぐ!夜勤専従で働くメリット

    1. 1.メリット1:高賃金でがっつり稼げる

    2. 2.メリット2:昼間の時間を有効活用できる

    3. 3.メリット3:穴場の求人を狙いやすい

  3. 【3】不安定で体調を崩しやすい?夜勤専従で働くデメリット

    1. 1.デメリット1:正規職員の求人が少ない

    2. 2.デメリット2:拘束時間が長め

    3. 3.デメリット3:体調を壊してしまいがち

  4. 【4】夜間専従には体調管理が必須!

介護職の悩みといえば、やはり上位にあがるのは「賃金の少なさ」。介護のニーズが年々アップしていく一方で、他業種と比較したときの介護職の賃金は依然として低く、待遇面の不満から介護の現場を離れていく人が後を絶ちません。そこで現職者のあいだでひそかに注目を集めているのが「夜勤専従」という働き方。いったいどのようなメリットがあるのでしょうか。解説します。

介護職で給料アップを狙うには?

一般的に、他業種と比較して低賃金といわれる介護業界。介護福祉士などの資格を取得している場合、資格手当などで調整されるケースが多いものの、残念ながらそれでも賃金は十分とはいえません。「この給料では、家族を養っていけないから…」と介護の現場を離れてしまう人が少なくないのが実状です。

では、介護の仕事で賃金アップを狙うにはどうすればいいのでしょうか。大きく分けて3つの方法があります。

資格を取得してキャリアアップを狙う

近年の法改正で、介護の資格要件が見直されたことで、介護職のキャリアパス制度はぐっとわかりやすくなりました。無資格の方は介護職員初任者研修を終えておくことで求人の幅が広がりますし、実務者研修まで終えていれば、現場のリーダーとして活躍することも視野に入れることができます。実務経験を経るか学校へ通い、介護福祉士の資格を取得すれば、多くの職場で資格手当がつきますし、さらに実務経験を積んでケアマネジャー資格を取得すれば、居宅介護支援事業所の開業の道だってひらけるでしょう。

介護の仕事に資格は必須ではないものの、資格を取得することで現場の管理を任される機会は増えていくもの。管理職を目指してキャリアアップしていけば、着実に賃金アップを見込めるため、長期的に介護現場で働くのであれば、ぜひ積極的に資格取得をにチャレンジしたいものです。

待遇が手厚い職場へ転職をする

近年では、介護職員の人手不足から、職員の待遇を改善することで、人材の定着をはかろうとする法人も増えています。なかには、介護未経験・無資格であっても好待遇で迎え、資格取得にかかる費用をバックアップするなど人材育成に励んでいる法人もあります。現在の職場での待遇に不満を抱えている方は、介護業界を離れてしまうまえに、待遇のいい職場への転職に挑んでみるのもおすすめです。

「夜勤専従介護士」として働く

資格を取得してキャリアアップを狙う、待遇の良い職場への転職にチャレンジする…などをすれば賃金アップが見込めるものの、これらはいずれも時間と準備が必要になるもの。そこで視野に入れておきたいのが「夜勤専従」という働き方。「とにかくすぐにお給料をアップさせたい!」と考えている方や、「少ない日数で手堅く稼ぎたい!」と考えている方にはおすすめの働き方です。

「夜勤専従」ってどんな働き方?

夜勤専従とは、その名のとおり夜勤を専門に行うワークスタイルを指す言葉。介護業界ではまだまだメジャーとはいいがたいワークスタイルですが、看護業界ではポピュラーな働き方のひとつです。

看護業界ではポピュラーな「夜勤専従」

病院で働く看護師には「72時間ルール」というルールが定められています。これは、「夜勤をする全看護師の夜勤時間の合計」から「夜勤をする全看護師の人数」を割った数字が72時間以内にならなければいけないというもの。看護師の労働環境改善を目的に作られたルールです。あまり知られていませんが、看護師の労働時間は病院が請求する入院基本料に大きく関わっており、病院が国に入院基本料を請求するためには、看護師の平均夜勤時間が72時間以下であるというルールを守っていなければなりません。とはいえ、72時間ルールを守ろうとするとどうしても夜間に勤務する人材が足りなくなってしまいます。そこで求められたのが「夜勤専従」の看護師です。夜勤専従看護師の場合、72時間ルールは適用されず、夜勤時間の上限がありません。

介護業界では現状「72時間ルール」はないものの…

介護現場には「72時間ルール」などのルールはありません。ですが、介護現場で働くスタッフには子育て中の女性が多く「できれば日勤のみで働きたい…」と考えている方が少なくありません。転職希望者のなかには、夜勤を避けたいがために、夜勤対応のない訪問介護事務所やデイサービス事務所を希望される方が多いのも事実です。

そんななか、あえて「夜勤専従」という働き方を選ぶのには、どんなメリットがあるのでしょうか。

少ない稼働でしっかり稼ぐ!夜勤専従で働くメリット

「できれば避けたい…」と考える人が多い夜間勤務を専門にする夜勤専従介護士には、次のようなメリットがあります。

メリット1:高賃金でがっつり稼げる

夜勤専従で働く一番のメリットは、なんといっても給与が高いこと。「夜勤は1回あたり7000円の夜勤手当を別途支給」なんて職場もあるほど、賃金面では優遇されています。地域や施設によって差はあるものの、1勤務1万5000円~2万5000円前後、なかには3万円超えなんて職場もありますから、夜勤専従で働けば「介護士は薄給」とは言えないレベルの賃金を手にすることができます。また、少ない日数で手堅く稼げるので、趣味の活動や勉強などに時間を使うために夜勤専従という働き方を選ぶ人も多いようです。

メリット2:昼間の時間を有効活用できる

夜勤専従で働くメリットに「昼間に動きやすいところ」を挙げる方もいます。銀行に行きたい、役所に行きたい…といった用事は、昼間ではないと済ませるのが難しいもの。午前中の早い時間に仕事を切り上げて、働きはじめる夕方まで、昼間の時間を有効活用できるというのも夜勤専従の嬉しいところです。

メリット3:穴場の求人を狙いやすい

やりたがる人が少ない夜間勤務。だからこそ、日勤よりも求人の応募者が少なく、倍率が低いというメリットがあります。福利厚生が手厚い施設や大手法人が運営する施設は倍率が高く、採用されにくいのが難点。ですが、希望者が少ない夜間勤務を専従で…となれば、採用してもらえる可能性はぐっとアップします。

不安定で体調を崩しやすい?夜勤専従で働くデメリット

高収入が見込める夜勤専従ですが、一方でデメリットもいくつかあります。

デメリット1:正規職員の求人が少ない

夜勤専従ではたらくデメリットとして真っ先に挙げられるのが「正社員として雇用されるケースが少ない」という点。夜勤専従の求人を見てみると、固定給で賃金を提示する職場は少なく、一勤務あたりの賃金を提示している職場が圧倒的に多いのです。なかには正規職員として夜勤専従スタッフを募集している施設もありますが、数は多くありません。正規職員ではないため、同じ施設で長期的に働いても、キャリアアップが見込みにくいというのもデメリットです。

デメリット2:拘束時間が長め

一般的に、介護の夜間勤務は拘束時間が長いもの。夕方17時ごろからの勤務が多く、翌日の朝9時前後までは拘束されることとなります。夕方から早朝にかけての勤務となりますので、預け先が確保できない子育て中の方には厳しい働き方といえるかもしれません。

デメリット3:体調を壊してしまいがち

人の体は、朝に起きて夜に眠るようにつくられています。夜間勤務が続くことで、質の良い睡眠がとれず、自律神経が乱れがちになってしまうというのも、夜勤専従の大きなデメリットです。きちんと睡眠がとれない日が続けば体調を崩しますし、自律神経が乱れれば心のバランスもはかりにくくなりますから、夜勤専従を選ぶのであれば、体調を崩さないよう慎重に健康管理をする必要があります。

夜間専従には体調管理が必須!

高収入が見込める夜間専従介護士。賃金面での魅力はありますが、ハードな働き方でもあります。体調を壊して入院…なんて事態になってしまわないよう、夜間専従を選ぶのであればいっそう体調に気を配り、夜勤にあったライフサイクルを整えていけるよう調整したいものです。