定年退職後、介護士として再就職は可能?

定年退職 介護士
定年後の仕事に求人数が多い介護の仕事を検討している方は多いものです。とはいえ、実際に60歳を過ぎて介護士を目指すことは可能なのでしょうか。

目次

  1. 【1】60代・介護未経験。求人はある?

  2. 【2】定年後に介護士へ転職。注意点は?

  3. 【3】歳が近いからこそ向いている?定年後介護士を目指す強み

ある一定の年齢に達すると、雇用関係が終了となる定年退職。平成28年就労条件総合調査結果によると、定年制を定めている企業は95.4%。定年となる年齢は、60歳~65歳が主流です。
定年退職後は趣味に励み「第二の人生」を満喫するという方も少なからずいるものの、まだまだ働き盛りの60代。「体が動くうちは働きたい」と考える方はとても多いのが実情です。

退職後の再就職先として介護施設をあげる方がいますが、実際に60代から介護士を始めることは可能なのでしょうか。
介護士の業務内容と合わせて考えていきましょう。

60代・介護未経験。求人はある?

結論から言えば、求人はあります。

介護業界は慢性的な人材不足。まさに「猫の手も借りたい」ような状況を抱えている施設が多いため、「働ける人であれば来てほしい」というのが実情です。

加えて、定年を迎えるまで継続してコツコツと働いてきた実績があり、一般常識も備えている60代ならば、施設側としても採用しやすいのではないでしょうか。

若いスタッフの下で働くのに抵抗を感じる人も

介護業界に限ったことではありませんが、60代・未経験で新しく仕事をするということは簡単なことではありません。

すべてイチから学ぶ必要があるため、これまでの価値観を捨てて学びなおす姿勢が必要です。

さらに、自分よりも圧倒的に若い世代のスタッフから仕事を教わらなければなりません。

長年、企業に勤めて、それなりのポジションで働いてきた実績がある方ほど、プライドが妨げになってしまうというケースは多いものです。

息子・娘ほどの年齢の上司の下で働くことにジレンマを感じながらも、謙虚な姿勢で働いていけるかどうかが、定年後にうまく働いていくコツといっても過言ではありません。

新人として謙虚な姿勢で業務を行える方であれば、どの職場でもすぐになじむことができるでしょう。

定年後雇用のハードルは他業界よりも低い傾向に

飲食業界など、他のサービス業と比較して労働者の平均年齢が高い介護業界。

「~歳まで」と年齢に上限を設けている施設は少なく、近年では「中高年歓迎」と掲げる求人も増えています。

無資格・未経験者の雇用を行っているかどうかは施設によって異なりますが、「誠実に働いていける方であれば一度採用してみる」という採用方針をとっている施設も多いため、定年後の再チャレンジがしやすい業界といえるかもしれません。

定年後に介護士へ転職。注意点は?

もし、定年後に介護士を目指す場合、どのような点に注意すべきでしょうか。

いきなりの正規雇用は難しいと心得ておく

就職するからには、腰を据えて働けるよう環境を整えたいと考える方は多いもの。

できれば正社員として正規雇用されたい…というのが本音なのではないでしょうか。

とはいえ、まったくの無資格・未経験者の場合、いきなりの正規雇用は難しく「最初はパートで…」と言い渡されるケースが少なくありません。

正規雇用される確率をアップさせるには、「介護職員初任者研修」など、資格を取得しておいて間口を広げておくこと。

「初任者研修取得者以上」という条件の求人にもチャレンジすることができますし、なにより施設に学ぶ姿勢をアピールするチャンスでもあります。

夜勤の有無を確認しておこう

介護士の正職員は、夜勤業務が付き物です。

夜勤業務の時間帯は施設によって差がありますが、17時から翌朝10時までと長時間の勤務になるのが一般的です。
たとえ若い介護士であっても、「体力的・精神的にしんどい」というのが本音ですし、職員の数が少ない夜勤は「なるべく避けたい」という思いを持つ介護士が多いようです。

また、施設介護士は、シフト制で勤務するため、早番・日勤・遅番・夜勤と生活のリズムが一定ではありません。リズムが安定しないシフト制は勤務しているうちに慣れていくものですが、シフト制勤務に苦痛を感じる方も少なくありません。

日勤専従、夜勤専従という働き方を選ぶことで生活リズムを整えていく方もいます。
生活リズムの乱れによって体調を崩してしまっては元も子もありませんので、介護職員として働く場合は自分の生活リズムと合わせて考えていくのがコツです。

また、そもそも介護業務は体力勝負。生活を支える業務は身体を動かすことが多いため、体力を必要とします。

経験を重ねるにつれて慣れてはくるものの、最初は肉体的にきつく感じることも多いかもしれません。

歳が近いからこそ向いている?定年後介護士を目指す強み

定年後

定年後に介護士を目指す最大の強みは、利用者の方々と年齢が近いという点かもしれません。
年齢が近いからこそ、利用者の言葉に共感することができたり、利用者の立場から物事を考えることができたり…と、利用者に寄り添った介護を実践することができるでしょう。

未経験から介護士を目指すのは簡単な道ではありません。肉体的にも精神的にもハードな仕事と感じる方も多いでしょう。

大切なのは、利用者の気持ちをくみとり、謙虚な姿勢で介護をする姿勢です。介護士の求人はたくさん出ていますし、やる気次第で長く務めることもできます。勉強すれば、介護福祉士の国家資格を取得することだって可能です。

介護業界は成長産業。定年後であっても、やる気次第でチャレンジすることができるので、選択肢のひとつに考えてみるのもいいかもしれません。