介護施設と何が違う?「障害者支援施設」で働くことで得られる知識と経験

介護職の人は、介護施設だけではなく障害者支援施設でも活躍できるのをご存知ですか?障害者支援施設での仕事内容や1日の流れなどを知っておきましょう。

目次

  1. 【1】障害者支援施設の3つのサービス

    1. 1.生活介護

    2. 2.就労支援介護

    3. 3.その他の余暇活動の介護

  2. 【2】障害者支援施設の対象者

  3. 【3】障害者支援施設の費用の目安

  4. 【4】障害者施設で働く介護職員の1日のスケジュール

  5. 【5】障害者支援施設で働くのに向いている人

  6. 【6】障害者施設で働く介護職のメリットとデメリット

  7. 【7】メリット

    1. 1.デメリット

  8. 【8】まとめ

障害者支援施設とは、障害を持っている方に対し、生活介護や自立訓練、就労支援などを行う施設です。「障害」と一括りにいっても、基本的に次の3つの障害に分けられます。

1、身体障害  2、知的障害  3、精神障害

障害の種類や重度のレベルによって、できることとできないことはまるで違いますので、介護する人はその障害を持っている方に合わせてサービスを提供する必要があります。

障害者支援施設の3つのサービス

障害を持っている人に対して、その人がどんな障害を持っていて、重度はどのレベルなのかを見き分けてサービス提供をするのが障害者支援施設の役割です。

介護内容は大きく分けると「生活介護」「就労支援介護」「その他の余暇活動の介護」の3つになります。

生活介護

生活介護は、デイサービスのような日中の活動をサポートするお仕事です。

利用者は体操や散歩などをしたり、簡単な内職の仕事をする場合もあります。

障害のレベルに応じて、重度の人には入浴や排せつ、食事、着替え等の介助を行います。

就労支援介護

就労支援介護は、就職のサポートをするお仕事です。障害者の方が就職するには大きく2種類あり、「健康な人とほとんど同じような一般的な就職をする場合の支援」と「一般就職は難しいが補助があれば仕事が出来る場合の支援」です。

どちらも障害を持っている人と職場の適性を見極めて仕事内容を選ぶことがミスマッチがなくなるため重要となります。

その他の余暇活動の介護

障害を持っている人が、「買い物にいきたい」「休日に映画を見に行きたい」「釣りをしたい」「ディズニーランドに行きたい」など、余暇を楽しむ際にサポートするのが余暇活動の介護です。

障害ごとに使えるサービスの名目も違っており、視覚障害の方の介助は障害者総合福祉法のサービスでいう「同行援護」という名目になります。

また重度の知的障害や精神障害をお持ちの方なら「行動援護」という名目になります。

もしくは「移動支援(地域生活支援事業の一部)」という名目であればどの障害の方でも対応可能です。

介護の内容によっては資格や経験年数が必要になる場合もあるので経験を積みながらできる仕事の幅が広がっていくのを実感できるでしょう。

障害者支援施設の対象者

障害者支援施設に入所する場合、対象となるのは生活介護を受けていて、障害支援区分が区分4以上と定められています。

50歳以上の人に関しては区分3以上となっています。

また、就労支援介護の対象となるレベルは、自立訓練または就労移行支援を受けていて、入所しながら訓練等を実施することが必要な人、そして効果的であると認められる人です。

各施設によって判断基準が異なる場合があるので事前に問い合わせをしましょう。

障害者支援施設の費用の目安

市役所や区役所で申請し、所得や障害のレベルに応じて金額が異なってきます。

基本的に、所施設への入所(20歳以上)の場合、低所得1・2の世帯であれば、定率負担の個別減免制度があり、入所施設の食費・光熱水費の実費負担については、58,000円を限度と設定されています。詳細は各施設や役所で確認しましょう。

障害者施設で働く介護職員の1日のスケジュール

障害者支援施設で働くスタッフの1日のおおまかな流れを見ていきましょう。

8:00 出社、朝礼

8:30 利用者の送迎、内職準備など

9:00各自の午前の活動(掃除、散歩、内職など)

12:00 昼食介助

13:00 各自の午後の活動(掃除、散歩、内職など)

15:00 おやつ休憩、帰宅準備

15:30 利用者送迎、終わり次第帰社して終礼

17:00 退社

利用者の方が施設に住んでいる場合はもちろん送迎の必要はありませんので施設内で内職などの準備をする時間もあります。

施設によっては夜勤があったりもするので、事前に自分に合ったスケジュールで仕事ができるのかを確認しましょう。

障害者支援施設で働くのに向いている人

障害者施設

 

障害を持っている人は、重度の知的障害を伴う場合はコミュニケーションもままならないこともあります。

また、自閉症など、障害を持っている人は自分でコントロールできない苦しさにもがいている人や、それすら自覚していない場合もあります。

他には、ひとそれぞれにこだわりがあるなど、ひとり一人の障害のレベルはもちろん、癖や習慣を理解することがまず第一歩なのです。

障害者支援施設で働く場合は、人の気持ちや表情の変化に敏感で、気持ちの波を理解することが得意な人は、障害者支援施設に向いていると言えるでしょう。

また、利用者がパニックを起こした際などは臨機応変に対応する必要もありますので、状況を客観的に捉える力も必要とされます。

障害者施設で働く介護職のメリットとデメリット

メリット

1、幅広い知識と経験の習得

2、障害への理解が深まる

3、介護業界での転職にも有利

障害者支援施設で働くことで、様々な障害に対する偏見がなくなり、特徴を理解することで臨機応変に対応できるスキルが身に付きます。一度その分野の資格や専門性を身につけると、他の介護施設でも役に立つことが多く、転職の際も有利と言われています。

また、障害を持っている人が介護を受ける中で自立していき、就職できたときには喜びを一緒に分かち合うことができるのは、介護施設では味わえないやりがいのひとつでしょう。

デメリット

1、業界的に人材が不足しているため、とても忙しい

2、事故や暴力行為などへの対処が必要

超高齢化社会が近づき、介護業界では人材不足が叫ばれています。そのため施設で人g当たりていない場合には忙しく過ごすことも多くなるでしょう。

また、障害を持っている人がパニックを起こし、それによって事故や暴力行為などが発生した場合はすみやかに対処が必要となります。

女性では男性の力にかなわないこともあるため、男性のスタッフがいる職場だと安心でしょう。

しかしながら、事故などは障害者支援施設だけで起こるものではありません。

それにより学べることも多く、利用者の人とコミュニケーションを取りながら、工夫して仕事を作り上げたい人には向いています。

まとめ

今回は「障害者支援施設」についてお話しましたが、いかがでしたか?

介護施設との大きな違いは、障害に対する理解や知識が深まり、施設によっては年齢が20~50代などの働き盛りの人もいるため、その人たちの就労支援は最もやりがいを感じられるお仕事かもしれません。

介護の仕事の幅も広がるため、特徴を理解した上でどの施設で働くかによってキャリアプランも大きく変化すると言えるでしょう。