利用料ゼロ!介護保険制度で利用できる「居宅サービス」

居宅介護
自宅に居ながら利用できる「居宅サービス」は介護の入り口となる重要なサービスです。利用対象者や特徴などを知っておきましょう。

目次

  1. 【1】居宅サービスの利用対象者は?

  2. 【2】居宅サービスの内容

    1. 1.訪問介護

    2. 2.通所介護

    3. 3.短期宿泊サービス

    4. 4.その他

  3. 【3】「訪問介護サービス」と「居宅サービス」の違いは?

    1. 1.≪無料か有料か≫

    2. 2.≪ケアマネージャーの常駐≫

    3. 3.≪働く側はどんなサービスを提供するの?≫

  4. 【4】「居宅」と「在宅」の違い

  5. 【5】 まとめ

居宅サービスは、利用料がなく、介護保険で全額が支払われる介護サービスです。

利用する際は、市町村が行う「要介護認定」を受ける必要があります。

そして、そのレベルに応じて、利用できるサービスや介護保険で認められる月々の利用限度額などが異なり

居宅サービスの利用対象者は?

居宅サービスの対象者は、要介護者のみです。要支援者は対象となりません。

居宅サービスと同様のサービスで、対象が要支援者の場合は「介護予防サービス」を受けることができます。

要介護度の区分は、要介護1~5に分かれており、「居宅介護支援」と呼ばれる、ケアマネジャーがケアプランを作成するほか、利用者が安心して介護サービスを利用できるよう支援するサービスを利用できます。

このケアプランの中に居宅サービスがよく含まれています。

居宅サービスの内容

居宅介護

居宅サービスで受けられるサービスは大きく分けて「訪問」「通所」「短期宿泊」「その他」の4つに分かれます。

訪問介護

訪問介護では、日常生活のお手伝いをする、通常の訪問介護のほかに、入浴介護、訪問看護、訪問リハビリテーションが含まれます。

ホームヘルパーが自宅に訪問し、食事や入浴、排泄のお世話、病院の付き添い、掃除や洗濯、買い物の代行を行います。希望する人には食事の指導を行うこともあります。

通所介護

通所介護も居宅サービスの一つに含まれています。

ご自宅ではありませんが、デイサービスセンターなどで、運動機能や口腔機能の向上を目的に、食事や入浴などの介護サービスや機能訓練を日帰りで受けることができます。

短期宿泊サービス

怪我や病気などをきっかけに、一時的に介護施設に宿泊する場合も、ショートステイとして居宅サービスに含まれています。

介護老人福祉施設などに短期間入所して、食事、入浴などの介護や機能訓練が受けられます。

看護師や医師が常駐している施設であれば、入所期間は医学的な管理のもとで看護、機能訓練等を受けることができます。

その他

有料老人ホームや養護老人ホームなどの、条件をクリアした介護施設に入居している人が、介護サービス計画に基き、入浴・排泄・食事等の介護、その他の日常生活上ならびに療養上のお世話、機能訓練をすることを特定施設入居者生活介護と言います。

それらの施設で介護を受ける場合も、居宅サービスが適用されることがあります。

「訪問介護サービス」と「居宅サービス」の違いは?

訪問する介護サービスとして混同されることが多い「訪問介護サービス」と「居宅サービス」ですが、実は以下のような違いがあります。

≪無料か有料か≫

最も大きな違いは、居宅サービスが全て介護保険の枠内で受けられるサービスであることに対して、訪問介護サービスは、保険適用外のサービスが多数あることです。

≪ケアマネージャーの常駐≫

また、居宅サービスを受けるには、居宅介護支援において、ケアマネージャーが「介護保険に関わる法律に沿って、ケアプランの作成すること」や「要介護認定の書類作成を代行すること」が本来の目的となっています。

そのため、居宅サービスにはケアマネージャーは欠かせない存在ですが、訪問介護サービスでは、過ごしやすい日常生活を送るためには、介護保険の枠内に収めたくても、収めきれない問題も出てきてしまうものです。

その幅広い要求に応えるため、サービスの提供者に特別な資格を必要としないことがあります。よって、訪問介護サービスでは、ケアマネージャーが常駐していないことが多いのです。

≪働く側はどんなサービスを提供するの?≫

訪問介護サービス、居宅サービス、ヘルパーとしては、基本的にどちらも利用者さんの自宅に訪問してサービス提供をするという点では大きな違いはありません。

しかし、居宅サービスではケアマネージャーの役割が大きく、資格を持っていることでお仕事の幅は広がります。

また、訪問介護サービスでは保険適用外の介護サービスを提供することもあるため、資格と経験があれば、居宅サービスよりも一歩踏み込んだ医療に関わるサービスを提供できることもあるでしょう。

「居宅」と「在宅」の違い

居宅も在宅も、家にいることを表しており、基本的に意味は同じです。

医療保険や行政の在宅介護支援センターにおいては「在宅」という単語がよく使われており、 それ以外にも「在宅ワーク」など、介護が関係しないシーンでも使われることが多い単語です。

一方で「居宅」は、「介護保険法で示された新しい言葉」という印象を持っている人も多く、数年前から「在宅」の代わりに使われ始めました。

「在宅」は住んでいることを漠然と表しており、「居宅」は、まさに「その家に住む」「住み慣れた家」という印象です。

ちなみに、厚生労働省では年配の方を指すときに、法律や部局の名に「老人」を使い、他の省庁は、「高齢者」を使う傾向があります。

このように、シーンや印象で使い分けられているのです。

 まとめ

今回は「居宅サービス」についてお話しましたが、いかがでしたか?

現在、最も利用者が多いと言われる「居宅サービス」ですが、高齢者の増加に伴い、介護保険で全てを賄うとなると、消費税の引き上げなど含め、今後は政府がどのように税金を徴収して居宅サービス分をカバーしていくのかを心配する声も多くあります。

しかし、利用する側としては、高齢者世帯が住んでいるのは持ち家である割合も高く、自宅でサービスを受けられることは、大きな利点といえるでしょう。